3月13日(金)、京都ホテルオークラにて、本会主催のシンポジウム「京都 街の元気の仕掛人」を開催致しました。定員300名のところ280名程度の事前申込みがあり、当日の参加者実績については220名を超える盛況ぶりとなりました!ご参加いただきました皆様、お忙しい中、誠にありがとうございました。
◇◇◇◇◇◇◇シンポジウム当日の様子について◇◇◇◇◇◇◇
(1)開会挨拶
まず、主催者である烏丸通まちづくり協議会の長谷幹雄会長よりシンポジウム開催にあたって挨拶と趣旨説明があり、その後、共催としてご協力をいただいた京都市都市計画局長の黒田芳秀様より、京都市の取組みや今後の展望についてのお話をいただきました。
(2)基調講演
今回のシンポジウムのメイン企画の第一部として、京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 教授の宗田 好史様を講師にお迎えし、「熱く輝く歴史都市・京都を都心から仕掛ける」のタイトルでご講演をいただきました。
宗田教授の講演では、商業・サービス業について「女性客の増加・サービス業の増加・顧客平均年齢の増加・消費の都心集中」といった動きがあること、都心回帰の流れをみせる京都都心の状況、今後の計画的な都市再生への道筋などについて、さまざま視点から分析・説明をしていただきました。
(3)パネルディスカッション
次に、今回のシンポジウムのメイン企画の第二部として、4名のパネリストをお迎えし、「街を創造する『仕掛け』とは」のタイトルで、基調講演に続きまして、京都府立大学の宗田教授にコーディネーターをお願いし、パネルディスカッションを行いました。ご出演いただきましたパネリストは以下の方々です。
【パネリスト】(企業名五十音順)
・NTT都市開発株式会社 取締役商業事業部長・グローバル事業部長
楠本 正幸 様
・株式会社 京都ホテル 代表取締役社長
平岩 孝一郎 様
・株式会社 大丸松坂屋百貨店 大丸京都店長執行役員
井村 有雄 様
・BAL中澤株式会社 代表取締役社長
中澤 勇 様
パネルディスカッションでは、パネリストの方々にそれぞれ15分程度、各社の京都都心への取組みについてご説明をいただきました。都心の大規模事業主ならではの大規模な話や、業種を異にするが故のそれぞれ特色ある仕掛けについて、大変面白い話を聞くことが出来ました。また、新風館の再整備やBAL建替えなど、京都都心部のホットな話題が盛りだくさんで、大いに会場が盛り上がりました!
その後、時間の関係で短くはなりましたが、宗田教授に御牽引いただきながら、パネリストの方々の意見交換が行われ、閉会となりました。
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以上により、今回のシンポジウムは大盛況の内に終了いたしました。
このシンポジウムをきっかけに、京都都心部の様々な事業者や団体の皆様が「街の元気の仕掛人」となり、連携や交流が盛んになり、京都都心部がより魅力的になっていくことを願っております。
最後になりましたが、御出演いただきました方々、御集まりいただきました方々、ご協力いただきました関係者の全ての方々に改めて御礼を申し上げます。また、今後とも、このような企画を開催していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
【烏丸通まちづくり協議会事務局】
11月5日(水)、神戸居留地にて、先進事例研修会を開催しました!
烏丸通まちづくり協議会からは18名の出席をいただきました。
神戸は、まちづくりの先進地として全国的にも知られており、その中でも、最も歴史が深く、顕著な実績を上げているのが「神戸居留地」です。今回の研修会では、そのまちづくりの中心となっている「旧居留地連絡協議会」の松岡辰弥副会長をはじめ4名の方に「旧居留地連絡協議会の取組について」をテーマとしてご講演をいただき、その後、現地を案内をしていただきました。
ご講演では、以下のようなお話をいただきました。
「会が重要視しているのは親睦であり、これをさまざまなまちづくり活動やイベントによって深めることにより、皆で協力してまちづくりを進めるという素地ができあがった。」
「阪神大震災で壊滅的な被害を受けたが、今までの絆から自然と皆が集まり、立ち直ろうという声があがった。会員の鋭意努力と情熱によって迅速に『復興計画』の計画書を提出し、『まちづくりガイドライン』に取り組んだ。それらのボランティア精神と努力のお蔭でまちが蘇り、全国からも注目されることとなった。」
これは、人の繋がりというのが、まちづくりや復興の原動力になるのだということを実体験されてきたからこそのお言葉であり、強く印象づけられました。
現場視察では、神戸らしい洋館にオフィスやブティックが立ち並ぶお洒落な街並み、居留地時代から残る水路や痕跡を見学しました。その中に、居留地時代からの唯一の建物であった15番館(震災で倒壊し、再建された。)がありました。これは元の重要文化財指定を外さないようにと、倒壊後も部材を保存し、再生可能な元の材料を7割程度使用し、建て直されたということでした。
今回は、まちづくりの先進事例として、さまざまな取組や歴史を学ぶことができ、烏丸通のまちづくりにも多く生かすことができると感じました。特に、会の絆が深い事と、見事な震災復興については注目すべき点であったと思います。
このような見学会は、まちづくりの刺激を受けることも多く、協議会の親睦も深まることから、今後もどんどん開催していきたいと思いますので、奮ってご参加ください!
<烏丸通まちづくり協議会 事務局>
8月28日(水)、新風館のSAKURA HOUSEで、第3回まちづくり学習会&交流会を開催しました!
まちづくり学習会には39名、交流会には25名と、たくさんの出席をいただきました。
今回の学習会では、後祭復興の立役者であり無名舎の主でもある、(公財)祇園祭山鉾連合会の吉田孝次郎理事長に「後祭復興と都市の再生」といったテーマでご講演いただきました。
後祭の復興というのは吉田様の往年の願いであり、必ず都市の活性化につながるという思いでこれまで活動されてきたとのことです。どのようにして後祭が復興したのか、様々な歴史と苦労があったことを熱く語っていただきました。
また、烏丸通については、「行幸通りとしての晴れがましさから、烏丸通の都市デザインは出来てきた。しかし近年、烏丸通は晴れがましさを失いつつあり、都市のデザインも壊れていく一方である。ただし現在、都市デザインを残そうという、ありそうで無かった呼び掛けや動きが出てきている。これはとても美しい行いである。」といったお言葉をいただきました。さらには、烏丸通周辺の象徴とされる建物の今昔の写真を交えながら、都市の再生ということの難しさと可能性についてお話をいただきました。
その後は恒例の交流会が行われました。吉田様を交えて烏丸通の現状と課題についてや、各業界の話など、非常に楽しく充実した時間を過ごせたのではないかと思います。
今後も、趣向を凝らして様々な勉強会を行っていきたいと思いますので、次回も奮ってご参加ください。
<烏丸通まちづくり協議会 事務局>
6月4日に、平成26年度定期総会を開催しました。
今年度の協議会の取組方針を決定する、重要な会議です。
冒頭、長谷会長から、「創立二年目を迎え、今後は更なる活動の活性化を図りたい。また、烏丸通だけでなく、京都都心部の他の組織とも連携をするべきではないか。ハード・ソフト両面からまちづくりを進めたい」との挨拶がありました。
続いて、昨年度の事業報告・決算、今年度の事業計画・予算、烏丸通まちづくりビジョンについて説明を行い、全て承認されました。
特に烏丸通まちづくりビジョンについては、協議会の今後の行動指針となるものです。「風格と華やぎの烏丸」を大きな理念とし、今後具体的な取組を行っていきます。
次に、㈱細尾 代表取締役社長 細尾真生様から、ご講演をいただきました。
「これからの町づくり -京都西陣地区の事例-」ということで、アート&クラフトをテーマとした西陣地区でのまちづくりの事例や、㈱細尾が行っている西陣織の新たな価値の創造の挑戦などについてお話いただいた後、「まちづくりは未来構想をしっかり持ち、コンセプトを明確化し、それを具体化して活動すべき。そしてどんどん世界に発信すべき。ここにいる皆でビジョンに向けて実際に動き、烏丸通を世界のブランドにするよう一緒にやっていきましょう。」とエールをいただきました。
実際に起きたことや、実体験を交えながらのお話には説得力があり、協議会がとても勇気づけられるご講演でした。
そして総会終了後には、会員交流会を開催しました。
同じ烏丸通にいながら、なかなか接点の無い方同士、楽しくざっくばらんに交流を深めました。こういった横の繋がりが、「まちの活力」の源に繋がっていくのだという想いを強くしました。
【烏丸通まちづくり協議会事務局】
3月12日(水)、新風館のSAKURA HOUSEで、第2回まちづくり学習会&交流会を開催しました!
まちづくり学習会には39名、交流会には32名と、たくさんの出席をいただきました。
前半の学習会では、ビジョン部会で1年かけて検討した「烏丸通まちづくりビジョン(素案)」と「歩くみち・烏丸通の提案」を、ビジョン部会長の㈱松栄堂の畑社長から発表し、京都府立大学の宗田教授のコーディネートのもと、意見交換を行いました。
意見交換では、発表内容について概ね高評価をいただき、将来の烏丸についてや、各企業が果たすべき役割、自転車道のあり方など、今後の具体的な活動についての実のある活発な議論が行われました。
また、その後の交流会では、業種や立場を超え、烏丸通を愛する者同士ざっくばらんに、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。絆が深まったと感じています。
今後も、定期的にこのような場を開催しますので、皆様,是非ともご参加ください。
<烏丸通まちづくり協議会 事務局>